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短くてもいい電子書籍

電子書籍ならではの作品というものがあります。

まずは長さの問題。紙の本の場合、ごく特殊なケースを除いて原稿用紙200枚未満の短い本が出版されることはあまりありません。たとえば50枚、文字数にして2万文字だと、あまりに短すぎて「本」としての価値が低く、安い値段しかつけられません。出版社にしてみれば、そういうものをわざわざ印刷して販売するのはとても効率が悪いわけです。

ところが電子書籍だと、たとえばものの10分や20分で読み切れるような短い本でも出版の対象になり得ます。実際そういう本を個人で出版している例は枚挙に暇がありません。

そういう本にはたとえば99円とか、紙の本ではあり得ないような値段をつけることもできます。

また、kindleの読み放題対象に指定すれば月額980円支払っている読み放題ユーザーは気軽に読むことができ、著者は読まれたページ数に応じてロイヤリティを受け取ることができます。




たとえばこれは京都大学で物理学を学ぶ学生さんが著した本です。

レポートの延長のようなもので、文章も体裁もやや素人っぽさを残しており、15分か20分ほどで読み終えることのできるものですが、内容は思いのほか濃く電子書籍の世界ではこれでも十分に書籍としての価値があります。

そういう意味で、これまで日の目を見なかったジャンルの本が多く出現する可能性がありますし、また、50枚程度しか書けない人にも広く出版の機会が与えられるということです。

もちろん玉石混交になるでしょうが、それは音楽のネット配信も同じこと。読者が峻厳に選別してくれることでしょう。

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